講師:池田正昭氏・嵯峨生馬氏(NPO法人アースデイマネー・アソシエーション)
私たちは今の社会でどのように行動を起こせるのでしょうか?経済・地域そして人とのつながりを変えようとする「地域通貨」の可能性から、私たちひとりひとりが積極的に社会と関わっていくあり方を考えます。
【講義内容】
地域通貨とは、特定の地域やコミュニティで通用する価値の表現や交換手段であり、法定通貨(円やドル)では表現できないユニークな価値を表現できるものである。地域通貨によってスロービジネスやサービスの流通が刺激され取引される可能性が高まる。
地域通貨はここ数年、日本でも広がり始めており、多くはNPOや市民団体が運営を行っている。最近では、企業・自治体・個人が地域通貨に関心を持ち始めている。企業でも地球市民的な意識を持っている人が増えたのではないか、地域通貨はいろいろなものをつなぎあわせるものであり、参加した人はうれしい、ひとりひとりのそういった気持ちを積み重ねて地域全体を活性化するものである、と講師からご自身の体験や各地の事例などをもとに地域通貨についてお話しいただいた。
講座のなかでは、「LETS PLAY」という地域通貨を感じるためのゲームを行い、実際に地域通貨がどのように動いていくのかを体験したり、それぞれが地域通貨の運営者になり、関心のある問題の解決のためどのような行動が必要か、その行動によってどんな成果が生まれるか、について地域通貨を使って考えるワークも行った。
【受講生の感想】
・人にやさしい通貨、人と人とを結ぶ通貨、それがCommunity Currency。
・今日の話を聞いてさらにアイディアが広がった。これから面白いことできそな予感・・・。
【今日の一言】
お金は欲望を喚起するもの、地域通貨は「共生」であったり、「環境」だったりそれとは違うものを指向している。欲望とは関わらないところでサイクルはつくれます。