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紛争の現場から - 地球市民アカデミア > 過去の活動 > 11期(2004年度)

国際協力、開発教育、貧困、メディアリテラシー、社会的企業、地域活性化などを、講義・ワークショップで学ぶ通年の市民講座。講師,ファシリテーターによる教材,手法,研修,セミナーの紹介。

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紛争の現場から

講師:佐藤真紀氏((特活)日本国際ボランティアセンター)

紛争の現場では、何が起き、そこにいる人々はどのような痛みを負っているのでしょうか。NGOとしてパレスチナ・イスラエルなどで支援活動に携わってきた講師から現地の実状を聞き、知ることの意味を考えます。

【講義内容】
日本ボランティアセンターの佐藤さんより、パレスチナ・イラクなどでの支援活動、現地の状況についてお話を伺いました。佐藤さんは紛争に巻き込まれている子供たちの描いた素直な絵をグラフィックデザインの技術を使い、一般市民へ発信しています。子供たちに自画像を描いてもらうプログラムの紹介から、子供たちの立場、気持ち、紛争の悲惨さ、矛盾などを分かりやすく説明してくださいました。日本政府ができること、NGOができることを佐藤さんの経験から伺うことができました。

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【受講生の感想】
・聞けば聞くほど、知れば知るほど、世界平和って難しいなと思う。だけど、夢を持って生きている子どもたちがいるのだから、一歩ずつできることをしてきたい。

・戦火にいる子どもたちの絵、写真を見ながら微笑んでいる自分、泣きそうな自分がいました。子どもたちには「こうなりたい」という夢があって、死を直前にしてもその表情はとても明るい。心からの笑顔なのか、それとも笑顔でないとやっていられないのか・・・。私はこの両方を含んだ笑顔のような気がしました。

・佐藤さんは想像力が大切だと仰っていて、僕も大切なことだと思っています。しかし、想像できなくなっているのが今の僕です。イラクがとても身近な問題として捉えることができない。ほとんどの人がそうだと思います。感じることができない人がたくさんいます。とても悲しい現実です。感じることのできない自分が、僕の大きな問題です。

【今日の一言】
想像力がすごく大事。痛みにしても、音にしても、情報は文字だけでなく、生にふれること。

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