講師:勝俣誠氏(明治学院大学国際平和研究所)
経済のグローバル化に伴うさまざまな影響は、すべての人にとっての「安心して生きていける社会」を脅かします。今改めて「人間の安全保障」の視点からグローバル化を問い直し、市民社会に何ができるのか、私たち一人ひとりがどう生きていったらよいのかを考えます。
【講義内容】
まず情報が膨大に増えている社会について語り、情報処理の専門化がすすむ危険性にふれ、その上で『人間の安全保障』について考えるとき「学問」は細分化されているが、我々は全体を見渡し、基本的な見方に基づいて考えるべきと述べ、その基本の核となるのは『命』そして命とは自然と結びつくとの切り口から南北問題・グローバル化、そして「人間の安全保障」について語っていただきました。
休憩をはさんで後半は、勝俣氏自身の人生を振返りながら、時代とその出来事にどう向かい合って現在にいたるのか語っていただきました。
【受講生の感想】
・〔平和とは〕との質問で「絶対に人を殺さない。というところまで突き詰めて考える」というお話に少し自分のもやもやしたものが整理できたような気がする。
・読んだつもり、知ったつもりな事が本当に「つもり」だったことを痛感した。教科書で昔見たことの言葉に隠されているメッセージを少しだけだけど感じることができた。先生の口から飛び出す言葉の一つ一つに、自分自身が疎すぎると感じた。
【今日の一言】
「南と北との人の命の価値はこんなに違うのだろうか?命とは無条件で尊重し守るもの」現実の世界では、無意識にでも人命の大切さに差が出てしまっているのですね。