講師:菊地健氏(松下電器産業株式会社 社会文化グループ/CSR担当室)
社会の中で「企業」とはどのような存在なのでしょうか? 私たちとどのような関係があるのでしょうか?企業や市民が社会に対してどのように責任を持ち、協働しながら貢献していけるのか、私たちの積極的な関わり方を考えます。
【講義内容】
松下電器産業の普通の新製品開発員であった菊地さんに、今まで(CSR担当室に勤めるに至まで)に行ったことを自作ビデオと共に具体的に語って頂きました。
障害者にやさしい調理器への取り組みやアースデイおおさかへの参加、NPOの経営基盤強化のための助成金制度の設立等、今となっては当たり前のものもあれば、斬新なものまで活動内容は様々でした。その中で、企業が社会に対して(CSR)というよりも企業にいる個人が社会に対して何が出来るのか(PSR)を考えさせられる講義となりました。
【受講生の感想】
・企業による社会貢献活動というと今までは生産活動による環境への悪影響の罪滅ぼし的な意味合いが強い気がしていたが、CSRはそこからさらに一歩も二歩も踏み込んだ動きであることが分かった。市民活動を応援するだけでなく、企業として独自のプログラムの創造、開発こそ真のCSRではないかと思った。そこに自分がどう関わっていけるのかを考えたい。
・社会人生活を始めて1年半。本当に自分のやりたいことは何かと考えるようになった。このいびつなどこか無理のある世界。それを少しでもいい方向に向けていくプロセスに自分も関わりたいと思う。今の社会を変えるには、一人一人のライフスタイルを変えていくしかない。人と出会うことで人は変わると思います(もちろん悪い方向にも)。
・大企業であればCSRを意識するだろうが、日本の企業はCSRなんて考えていけるのだろうか・・・?
【今日の一言】
企業の社会的責任(CSR=Corporate Social Responsibility)と同様、個人の社会的責任(PSR=Personal Social Responsibility)も大切!