【概要】
日時:9月8日(土)
場所:東京YWCA 217教室
講師:北村年子氏 【ルポライター/自己尊重トレーニング・トレーナー】
【コンセプト】
子どもたちだけでなく、私たちの生きる社会にさまざまな形で存在している「いじめ」。その連鎖を引き起こしているものは何なのか。「社会の共犯性」に目を向けるとともに、個々の内なる暴力と自尊感情の関係を「自己尊重ワーク」を通して理解します。
【講義内容】
はじめに、近くに居る人同士でグループになり、「夏休みの思い出」を話し合った後、それを寸劇にして表現しました。
講義の前半は、北村さんのご自身の過去の話も含めて、いじめの構造についてお話してくださいました。人が「弱音、本音、怖い、辛い、悲しい、逃げたい」という感情を押し込めたときに、自分を傷つける方向に向かうか、他人を傷つける方向に向かうかいずれかで、それが他人に向かったときにいじめとなるというお話でした。北村さんのお話に共感して涙を流す人もいました。
講義の後半は、ジェリー・ミンチントン著「うまくいっている人の考え方」より、自尊感情を高める52のチェックポイントについて、それぞれの項目が考え方として身についているかチェックしました。その後、呼吸法、そして二人ペアになっての自己開示のワークの、二つの自己尊重ワークをしました。
【受講生の感想】
・自分の辛かったこと、悲しかったことを子どもに話してあげることのできる大人になりたいと思った。
・相手に対する思いやりは自分に対する思いやりから生まれてくるものだなと思った。自分をもっとみなおしてみようと感じた。
・命について考えることって、厳しくてこわいことだけど、永遠のテーマですね…
【運営委員より】
自分の内面、人の内面について改めて考えさせてもらえる講義でした。いじめは、いじめられる方ばかりでなく、いじめる方にもケアが必要だということがよく分かりました。そして“自分と仲良くすること”が周りの人とも仲良くできるコツなのだと気付きました。