講師:喜多悦子氏(日本赤十字国際部)
世界では紛争が絶えず、貧困に苦しむ人々がおり、国際的な援助が必要とされています。現場で本当に求められている援助とは何でしょうか。紛争地域へ日本初の派遣医師として保健医療や難民援助に従事されてきた講師の体験から実状を学び、私たちに何ができるのかを考えます。
【講義内容】
講義は大まかに二部構成でお話いただきました。
一つ目は「国際とは何か?」についてお話いただきました。国連の代表的な組織とそれら組織が取り組む対象領域を挙げながら「国際機関」と呼ばれる各機関がどのようなことをしてきたのか、そして今何をしているのかをお話いただきました。なかでも世界の保健状態の不平等について各種指標を用いてお話いただき、これまでのご経験から「国際協力とはなにか」についてお話いただきました。特にご専門でいらっしゃる公衆衛生・国際保健を中心にこれまでの経緯と定義についてお話いただきました。
二つ目は、アフガニスタンやアフリカでのご経験を絡めてっ公衆衛生・難民援助についてお話を頂き、また現在の喜多先生の取り組みについてお話いただきました。
当日は受講生から出た質問を一つ一つ真摯に回答いただきました。その様子からも、喜多先生の伝えようとする姿勢・働きかけをしていく姿勢を垣間見た気がしました。お忙しい中を遠方まで来ていただき、本当にありがとうございました。
【受講生の感想】
・国際協力の現実を知り、いろいろと考えさせられました。見た人、知った人の責任をどうやって果たしていくかが自分の課題です。
・とてもとても勉強になりました。世界は広く、自分の知らない事や、または思い込みで捕らえている事がたくさんあると思いました。これからも、それは変わらないかもしれないけど、知りたいと思う気持ちが大切だと思います。喜多先生の見た人の責任という言葉が残りました。国際協力は奥が深い!
【今日の一言】
NGOとは、市民が力を持たないと作ることができない。