『地球市民』のための生涯学習の場。地球市民アカデミア。

活動報告ブログ【地球市民アカデミア】

『オリエンテーション合宿「地球に生きる私たち‐共に生きるために‐」』 / 2008-05-25 (日)

【概要】
日時:5月23日(金)夜~5月25日(日)
場所:(学)アジア学院(栃木・那須高原)
講師:高見敏弘氏【アジア学院創設者/名誉学院長/地球市民アカデミア校長】荒川朋子氏【アジア学院副校長】

【コンセプト】
「共に生きるために」をモットーに掲げるアジア学院で、農作業や動物の世話、諸外国研修生との交流、地球環境の講座を行います。それらを通して「私と地球市民社会とのつながり」「命」について考えます。

【プログラムの様子】
1日目
《交流会》
夜、15期生が電車とバスを乗り継いで那須セミナーハウスに集まりました。これから一緒に学んでいく仲間との最初の交流会。まず指で折った数字の合計が2人組で7、3人組で11になるのを競う「7-11(セブン・イレブン)」、お互いの好きなもの、嫌いなものを順番に話していく「AよりもBが好き」という2つのアクティビティをしました。最初はちょっとお互いに緊張していましたが、数字を合わせるのに夢中になって協力したり、話を聞いたりするうちに自然と笑いがこぼれてきました。最後に、自分の好きなものとニックネームを書いたA4サイズの大きい名札を見せながら自己紹介。これからが楽しみなスタートとなりました。

2日目
《ラジオ体操・フードライフワーク》
2日目は、早朝6:30からアジア学院の日課であるラジオ体操に参加。その後、じゃがいも畑へ移動し、フードライフワークへ。作物を育てることの大変さを感じる作業として、草取りを行いました。じゃがいもの葉と雑草を間違えないように気を配りながら、朝食前のさわやかな自然との触れ合いを楽しんでいました。
《開講式》
朝食後は、15期の開講にあたって、地球市民アカデミアの校長であり、アジア学院の名誉学長でもある高見先生に、若いころのお話や、命をいただくということについてのお話をいただきました。続けて、アジア学院の講師である荒川先生に、アジア学院発足の経緯や、コンセプトについて、また、有機農業に関してのお話をしていただきました。早朝から体を動かしていたにも関わらず、受講生は皆、話に聞きいっていた様子でした。
《アジア学院見学~ブッチャリング》
フードライフの実践のため、農・自然・住が統合されたデザインになっているというアジア学院を実際に50分程ぐるりと見学させて頂きました。昼食を挟み、いよいよブッチャリングです。普段はスーパーでしか見ることのないお肉。生きている動物を「いただく」ということはどういう事なのか、頭の理解ではなく肌で感じる体験をしました。具体的には、鶏小屋に入って鶏の捕獲をするところから、屠殺し、鶏の体温を感じたり、内臓を取り除いたり…自分たちの食卓に並ぶまで、触れることの無い一連の作業をさせてもらいました。夕食時には、食卓に並んだ鶏を食べ「いのちをいただく」という言葉に、重みを感じる時間になりました。
《農作業》
午後の作業は、水田での補植。泥、稲、水の感触を味わいながら水田に苗を丁寧に植えていきました。収穫に思いを馳せたり、歌いながらの作業は、雨にも負けずに続けられ、楽しい共働の時間となりました。
《交流会》
夜は、アジア学院の研修生(インド・ミャンマー・バングラデシュ出身者)を招いて、交流ディナーパーティーを行いました。言葉の違う相手とどうコミュニケーションを取れば良いんだろう。相手に興味を持つってどういうこと。机の上で『国際協力』『地球市民』を勉強する前に、「共に生きるために」を実践するアジア学院で、異文化を体験しました。
《懇親会》
2日目最後のプログラムは懇親会です。昨日の夜に初めて出会ったメンバー同士、気の向くままに、いろいろな話をしていました。改めてお互いを知る時間となったり、共通の興味を見つけて盛り上がったり。気持ちの良い眠気に誘われながら、夜は更けていきました。

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3日目
《フードライフワーク》
いよいよ最終日。たまった疲れも吹っ飛ぶような、早朝からの農作業は家畜の世話。身長より大きな豚や、草を一心不乱に食む牛に圧倒されつつも、生まれたばかりの子ブタや合鴨の雛に癒された農作業でした。
《幸せな食卓って?ワークショップ》
朝食後は、食を見直すことを考えるワークショップとして、「幸せな食卓」をテーマに議論を行いました。参加者の「幸せだった食卓」には、どんな共通点があったのか。様々な経験を聞きあい、続いて前日のブッチャリングの話へ。そこでは、「お肉は、本当は温かいんだと知った」「g(グラム)ではなく、一羽と出会えた」「いのちが食べれるものはすべて、いのち。」という感想が出ました。参加者が経験してきた数々の、いままでの「幸せな食卓」には、共通する「感謝」というキーワードがあったのでは。そんなことを考える貴重な時間でした。
《振り返り》
この3日間の合宿でどんなことを感じ、考えたのか。自分自身と向き合って考えるために、アジア学院の好きな場所に行って1人で考える時間でした。ちょうど雨も上がって緑のいいにおいがしていました。また、10ヶ月後の自分にあてた手紙をみんな思い思いの場所でじっくりと書きました。この手紙は修了式の時に1人ひとりに手渡されます。昼食後は3日間の合宿の振り返りです。3~4人のメンバーでグループを作り、合宿の中で感じたことや考えたことをシェアしました。その後、15期アカデミアへの思いを11人で輪になって1人ひとり発表し合いました。どきどきわくわくした気持ちを胸に、15期アカデミアのスタートを切りました。

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『アースデイ東京2008』 / 2008-04-20 (日)

アースデイ東京2008に参加しました。
代々木公園はたくさんのブースと来場者で、とても盛り上がった二日間でした。

地球市民アカデミアを広く知ってもらう事、また修了生同士の交流の場として、2006年よりアースデイに出展しています。
3年目の今年も、さまざまな内容で出展しました。

『アースデイ東京2008』 『アースデイ東京2008』

●15期アカデミア 広報
今年も15期受講生の募集が始まっています。
写真や文章で、アカデミアの雰囲気を伝えました。

●ミサンガ的ストラップを作ろう
来場者にミサンガ/ストラップを作ってもらいました。
かわいらしさに誘われて、子どもにも大人にも大人気でした。

●革のキーホルダーを作ろう
来場者に革のキーホルダーを作ってもらいました。
一心に模様を刻みこむ心地よさに夢中になる人続出!

●NoBarrier Tシャツ販売
12期有志で作ったTシャツを販売しました。
カラフルバージョンはすぐに売り切れました。

●タロット占い
仕事・恋愛、その他どんな相談でも。
一年間、待ち望んでいた人もいたようです。

●ホーム・カミング・デイ
15年目となるアカデミア修了生に向けた企画。
各期のパンフレットと写真を懐かしく見ていました。

来場者の皆さん、手伝ってくれたスタッフの皆さん、ありがとうございました!来年もぜひ楽しい企画をやりましょう!

『アースデイ東京2008』 『アースデイ東京2008』
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『地球市民アカデミア 一日体験会』 / 2008-03-29 (土)

14期生最後の活動となる地球市民アカデミア一日体験会を行いました。

後期のグループ学習を通してそれぞれ学んだ「食から世界の貧困を考える」、「幸せになるための総合学習」、「あったかいつながり」のテーマを一つの形に表現することで、アカデミアを体験できる場を設けました。

フェアトレードを題材にした劇を通して地球が抱えている問題を考えたり、私たちが日々の生活の中から改善できる点を参加者の方と一緒になり考えたりと、もう一度身近な問題を振り返り、これから私たちがどのような取り組みをすればよいか考える場になりました。

『地球市民アカデミア 一日体験会』 『地球市民アカデミア 一日体験会』

『地球市民アカデミア 一日体験会』 『地球市民アカデミア 一日体験会』
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『プレゼンテーション合宿』 / 2008-02-10 (日)

【プレゼン合宿 グループ発表】

合宿の簡単な説明の後、1日目のメインであるグループのプレゼンテーションが始まりました。50分の発表と10分の質疑応答。後期の共働学習での成果を、3グループとも劇やパワーポントなどを駆使して発表していました。

《チームMI》:貧困や食について考えたグループ。フェアトレード商品の妥当性を一緒に考える劇の発表をしました。生き生きとした発表から個人だけでなくチームだからこそできる共働学習の醍醐味を感じました。

《まさひろファミリー》:「あったかいつながり」をキーワードに活動したグループ。田舎での農業体験やスローカフェを通じて、自分たちから「あったかいつながり」を作っていくためにどうしたいいのか考えた様子がよく伝わってきました。グループで1つの家族のような温かい様子が伝わる発表でした。

《幸せになるための総合学習》:教育にスポットをあてたグループ。教育関連のシンポジウムや学校見学、アンケートなどを通じて「教育」について深く考えた様子が伝わってきました。共働学習を終え、グループの1人1人が教育観について発表している姿が印象的でした。

各グループとも、それぞれのテーマに楽しくも真剣に取り組んだ姿勢を、発表を通じて感じました。自分のグループの発表だけでなく、他のグループの発表に対しても活発な質疑応答がでるなど密度の濃い時間になりました。

『プレゼンテーション合宿』 『プレゼンテーション合宿』

【共働学習ふり返り】
1日目の夜は、共働学習のふり返りを行いました。

まず、各グループごとに島にわかれ、プレゼン時のフィードバックシートの読み合わせを行いました。次に、チームを混ぜて4人ずつ3つの島に分かれ、自分にとって共働学習とはどうだったのかについて振り返りました。

自分にとってよかったと思うことをポストイットに書きだし、グルーピング。次に、もっとこんなふうにすればよかったと思うことをポストイットに書きだし、グルーピングをしました。その二種類の模造紙を並べてグループで話し合った後、各グループで出た意見をみんなで共有しました。

◆受講生の意見
・みんなが一緒だからできた、一人ではいけないところにいけた。
・もっと積極的に役割分担・発信をすればよかった。
・出会い、ということが一番自分の中でおおきい。仲間ができた。改めたかったことは情報の共有。欠席者への情報共有が、メールだと伝わりづらく情報の共有をもっと密にすればよかった。
・いろんなバックグラウンドのある人たちと出会えたことがよかった。普段の生活の中では出会わない人たちと出会えたことがよかった。自分の考え以上のものをもらえて勉強になった。
・意見の共有、がもっとよくしていきたいところ。この一年足らずではまだまだ意見を共有したりていない。今後何年もするうちにもっと意見を共有していきたい。
・活動や意見出しをもっとはやいうちからしていけばよかった。衣食住を一緒にするとぐっと距離が縮まる気がする。これからも継続的にやっていく、という思いを持てた。

◆ワークをしての受講生の感想
・自分の考えていることについて、他の人の意見をもらうことで一連のフローや課題がみえた。
・他のグループも同じことで悩んでいたことに気づいた。逆に違う点で悩んでいたことがわかったのも新しい気付き。
・結果がすべててはない、過程がとても大切ということを感じた。
・もうむり!やってられへんって思うことがたくさんあった。ひとつのことをやり遂げるのが大変だと思ったけど、向き合うこと諦めずにやることで結果が出せるんだなということがわかった。
・今日こうして思いを共有できた。今振り返ればああすればよかった、ということもあるけど、最初は必死だったし遠慮が抜けなくてもがいてた。 そのもがいた時期を共有できたからこそ今がある。今だから、ここからだから言えることがたくさんある。これからが楽しみ。

◆運営委員の感想
4人ずつという適当な人数で、活発に意見交換がされている様子でした。短時間のうちにみんながしっかり意見をまとめあげていました。

【天職探し】
プレゼン合宿の最後には、みんなから自分がどんな職業に向いているかを考えてもらう天職探しをしました。

まず、自分の長所をたくさんあげてもらい、その長所を生かせる職業をいくつか考えてもらいました。そのうえで、自分がこれはと思う職業を一つだけ選び、その職業をしている自分を想像して、それを絵に表しました。

自分が知らない長所を人から言ってもらうことで様々な気付きが生まれ、自分について改めて考える機会となりました。「ソーシャルワーカー」「ジャーナリスト」「旅人」「教師」など一人一人が様々な職業で活躍しているところを思い描き、自分なりの社会貢献の仕方について考えられました。

『プレゼンテーション合宿』 『プレゼンテーション合宿』
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『中間発表』 / 2007-12-01 (土)

後期・共働学習の中間発表を行いました。これは、グループのテーマ・進み具合・悩みなどを他のグループのメンバーと共有したり、新しいアイデアを募る場として、共働合宿の中間に行っているものです。

全3グループがそれぞれ、質疑応答と合わせて25分の発表を行いました。

【グループ1:まさひろファミリー】
・グループ活動を進めるにあたり、みんなから出た意見をマッピングした。「農業」「教育」「自然」などいろんな意見が出た中で、「つながり」というキーワードに着目。「あたたかいつながり」が中心テーマとなった。

・テーマを通して具体的にやりたいことは次の4つ。[1]『あたたかいつながり』を考える、[2]農業企画、[3]カフェ企画、[4]ヤンヤン広場、[5]裏づけや理論を検証する

・今後は、[2]と[3]の体験を通して、共同作業の場である[4]の実現を考えていく。また、アウトプットとなる冊子を作成する。

【グループ2:チームMI(エムアイ)】
・チーム名が決まった。

・最初は、みんなの興味あるものを書き出し、KJ法を使ってまとめようとしたが、難しかった。そこで、「どういう貧困があるか」というテーマについてまとめた。そうすると、いろんな要素がサイクルでまわっている事に気づいた。

・そこで、「食」をテーマに「貧困」を考えていく事にした。①貧困の「解決法」を考える、②貧困の「原因」を考える、の2つについて、それぞれ現場へのフィールドワークやNGO訪問を行う予定。

【グループ3:幸せになるための総合学習】
・そもそも、「毎日の暮らしの中で幸せを感じているか」という疑問が発端。日本の自殺率は高い。もし理想的な教育があるなら、それを知りたいと思った。

・教育の現場訪問や、シンポジウムへの参加、ユニークな学校の卒業生への追跡調査などを考えている。今後も積極的に現場を訪れたい。

・調べていく中で、一人一人の興味が多様化してきている。各自でも深めつつ、テーマの追求を続けたい。

『中間発表』 『中間発表』

『中間発表』 『中間発表』
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『秋合宿「自分と向き合う‐足もとをみつめて‐」』 / 2007-09-23 (日)

講師:石川一喜氏【拓殖大学講師】

前期の講義を通して私たちは何を感じたのでしょう?世界にある様々な問題に向き合い、何をしたいのでしょう?自分の興味・関心に向き合い、自分の足元から何ができるのか、後期の共働学習に向けたグループ作りを通して考えます。

【プログラムの様子】

(1日目)
≪前期振り返りワーク:アカデミアマップ≫
まず個人で各回の講義から思いつく単語・キーワードをあげていくワークを行いました。会場がとても静かになるくらいみんな真剣に取り組んでました。
そして次に数人で組んだグループで、まずそれぞれが考えたことをシェアし合って、挙がったキーワードをマッピングでまとめ、グループとしての各回のキーワードをあげていきました。終わりに各グループで出てきたキーワードを発表し合いました。

≪興味を見つめ直すワーク≫
はじめにワークの導入として個々が「自分はこんな社会にしたい」と思うことを25個とにかく書き出す作業をしました。なかなかやってみると25個だすのは大変でみな挌闘してました。そこから特に重要視する項目をあげ、それをグループ内でおのおの熱く語り合いながらシェアし合いました。
そこから今度はグループ内で1人のシートを他のメンバーが見ながら「井戸端会議」「うわさ話」をするというワークをしましたが、最初遠慮気味だった「うわさ話」もだんだんと板につき盛り上がってました。対象になったメンバーは話を聞き漏らさないでその様子を聞いてましたが人によっては自分の知らない気づきや、意外な見られ方を知る機会となったようです。

≪合意形成のワーク≫
初日の夜には石川講師のファシリテーションのもと、グループに分かれてのワークショップが行われました。

まず、それぞれがどういうことに興味があるか、テーマとしたいかを発表しあった後、5人ずつのグループに分かれ、「協力の四角形」のアクティビティを行いました。これは、参加者5人それぞれが数枚の平面図形を渡され、お互いにしゃべることなく、部品を交換し、5人とも同じ図形を完成させる、というものです。交換の際には参加者間での直接のやり取りは認められておらず、自分が不要なものをグループの中央に置き、必要と思われるものを中央からもらわなければいけない、という条件も課されています。

図形が比較的早く成功したグループと、なかなか形にならなかったグループがあり、その理由を考えます。できなかった理由には「(こういう形になるのではという)思い込みを崩せなかった」という意見が挙がっており、早くできた理由としては「周りを見るようにした」というのが挙がっていました。また「話して伝えられないもどかしさ」も出されていました。全体での振り返りでは、「ひとつのアイディアに固執すると進まない」「(参加者間で)定義がそれぞれ違う」「周りを見るべき」といったことが挙がりました。

次いで「月で遭難したら」というアクティビティを行いました。宇宙船が月面に緊急着陸し、生き残るために母船にたどりつかなければなりません。そのために必要なものを、与えられた15品の中から順位付けしていくというものです。最初は個人で、次にグループで相談しながら順位付けを行いました。NASAが出しているという「正解」と比べたところ、多くの人は、相談した場合に、より正解に近い順位付けを行っていました。

そこで石川さんから、集団での討議によって、個々人の知見の最大値よりも優れた結果が導かれることが多い、という研究がなされている、という指摘がなされ、共働学習の価値が説かれました。

3番目と4番目のアクティビティは、合意形成のアクティビティでした。携帯電話や優先席での居座りなど、車内での迷惑行為にグループで順位をつけるものと、日本全国の自販機の台数を推測するものです。しかし、そこには仕掛けがあり、何人かの参加者には、議論をかきまぜたり、円滑にしたり、という役割が前もって与えられました。

自説にこだわり続ける参加者の配置されたグループで、話し合いが険悪になったという意見が出された一方で、妥協しない人のおかげで、かえって早く意見がまとまった、というグループもありました。それに対しては、それぞれの議題は内容が異なるので、影響の与えられ方が違うのではないか、という意見が出されました。

『秋合宿「自分と向き合う‐足もとをみつめて‐」』 『秋合宿「自分と向き合う‐足もとをみつめて‐」』

(2日目)
≪他者理解のワーク≫
講義の最初に,先日配布された「他者理解のためのキーワード」が書かれたカードについて触れる。(一人2枚のカードを受け取り、両方に、自分が合宿中に他者理解に向けて目指したい目標について書き、1枚は、他の人とシャッフルして交換。自分の目標と他の人の目標の2つを持って合宿を過ごそうということになっていた)

それを昨日の夜到着した方に記入してもらっている間、朝ワークについての説明を参加者にしてもらう。-「秋」にまつわるものをみつけ,色鉛筆でその絵を描くというワーク。

石川さんのジョギング話とストレッチを経て、午前中のワークに入る。

グループをシャッフル,4グループに。出身地の東西南北,血液型のA,B,AB,O,など4つに分かれられそうなキーワードを出し、実際に分かれてみることによってウォーミングアップ。最終的に通し番号で4つのグループに分かれる。

9:25~
「他者とは誰か」のブレインストーミング。それぞれが定義する「他者」との距離を埋めるための話(老婆と貴婦人の絵を切り口に)。見えなかった一面、見えている一面を知る。貴婦人にとらわれて老婆が見えないことを認識。

パスタは小麦粉から?“パスタは摘まれている”BBCのビデオから。本物っぽい演出をどこに感じたか。
→真剣さ,ナレーターの落ち着き,低い声,映像,描写,権威。人も一つのメディア。情報を媒介する。

「話を聞く」ワーク(傾聴)
向かい合わずに話を聞く。相槌によって“理解されている”と認識できる。言い方,表情,トーンによって伝わりかたが変わる。いろいろなこと(言葉だけでなく、ノンバーバルな部分)に気を配ることの必要性。口を使わないcommunication。

話してはいけないゲーム 各自がルールブックを熟読して行うバーンガ

石川さんの自分史。幼少~病との闘い。人はみな存在の証明を欲しているのではないか?という話から、鹿川君の自殺の話(葬式ごっこ)につなげる。
→音声としての彼の声を「聴」けていたひとがいなかった。心の中の声なき声をどう聴くか。
→「フォトランゲージ」普段目にしているもの,見えていないものがある。真実の声を拾う、真実を見ようとする(他者理解の重要性についてお話)

「他者理解」のためのそれぞれの目標と、他のもう一人の目標の紹介

自分のことを知ってもらう/自分に置き換えて考える/何かを共同でしようとしたとき他者と違う動機がある。/プラスに行くような思考/自分の受け皿を広げる/理解しようとする/相手の気持ちを思いやる/自分の意見をきちんと伝える/意見を最後まで聞く/相手に心をひらく。受け入れる、いい顔をしない/人に特定のキャラを求めない/人を思いやる/自分の心を開き,相手の心を開かせ,行動も見る/理解する目的で人を見る/他者を理解しようとする/自分の受け皿を広げる/意見を最後まで聞く/自分から心を開く、心を見せる覚悟をする/誰彼かまわず好きになることはできないが、理解はできる/ひとの話を聞く/他者に興味を持つ、自己開示/相手を信頼/心を読む/自己開示/他者を尊重する/特定のキャラを求めない/その人の環境,立場を知る

まとめ
他者理解~相手は自分の鏡。“自分を別つ”自分のフィルターを通して他者を見ていることに気づく。
(北村さんの回に少しお話のあった)ジョハリ(それぞれには、自分にも他人にもわかっている窓、自分は知っていて他人が知らない窓、他人は知っていて自分で気づいていない窓、自分も他人も気づいていない窓という4つの窓があるとするもの)について説明。お互いが関わることで、気づいてない部分を開拓していくことができる。

≪グループづくり≫
まず、合宿に遅れてきた人にテーマ発表をしてもらいました。次に、デートゲームを行い、自分のやりたいテーマを二人でペアになって交互に話し合ってもらいました。当初設定していた一分間ではおさまりきらないほど、みんな熱心に話し合っていました。

それから、テーマを見つめなおす時間をとり、前の時間で話し合ったことを踏まえて自分のテーマを自分自身で見つめなおしてもらいました。隣にいる人と話したり、自分一人で考えたり、自由な雰囲気の中で行ないました。

そして、グループづくりに入ってもらいました。ここでは自分のテーマを似ている人との話し合いを通じて、テーマをより深く掘り下げていき、まだ流動的ですが、大まかにグループを作ってもらいました。当初は4つのグループができましたが、最後には3つのグループになりました。最後に、テーマを一人ずつ順番に発表してもらう個人発表をしてもらいました。

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『いじめ‐暴力の連鎖を断つために‐』 / 2007-09-08 (土)

【概要】
日時:9月8日(土)
場所:東京YWCA 217教室
講師:北村年子氏 【ルポライター/自己尊重トレーニング・トレーナー】

【コンセプト】
子どもたちだけでなく、私たちの生きる社会にさまざまな形で存在している「いじめ」。その連鎖を引き起こしているものは何なのか。「社会の共犯性」に目を向けるとともに、個々の内なる暴力と自尊感情の関係を「自己尊重ワーク」を通して理解します。

【講義内容】
はじめに、近くに居る人同士でグループになり、「夏休みの思い出」を話し合った後、それを寸劇にして表現しました。

講義の前半は、北村さんのご自身の過去の話も含めて、いじめの構造についてお話してくださいました。人が「弱音、本音、怖い、辛い、悲しい、逃げたい」という感情を押し込めたときに、自分を傷つける方向に向かうか、他人を傷つける方向に向かうかいずれかで、それが他人に向かったときにいじめとなるというお話でした。北村さんのお話に共感して涙を流す人もいました。

講義の後半は、ジェリー・ミンチントン著「うまくいっている人の考え方」より、自尊感情を高める52のチェックポイントについて、それぞれの項目が考え方として身についているかチェックしました。その後、呼吸法、そして二人ペアになっての自己開示のワークの、二つの自己尊重ワークをしました。

『いじめ‐暴力の連鎖を断つために‐』 『いじめ‐暴力の連鎖を断つために‐』

【受講生の感想】
・自分の辛かったこと、悲しかったことを子どもに話してあげることのできる大人になりたいと思った。

・相手に対する思いやりは自分に対する思いやりから生まれてくるものだなと思った。自分をもっとみなおしてみようと感じた。

・命について考えることって、厳しくてこわいことだけど、永遠のテーマですね…

【運営委員より】
自分の内面、人の内面について改めて考えさせてもらえる講義でした。いじめは、いじめられる方ばかりでなく、いじめる方にもケアが必要だということがよく分かりました。そして“自分と仲良くすること”が周りの人とも仲良くできるコツなのだと気付きました。

『いじめ‐暴力の連鎖を断つために‐』 『いじめ‐暴力の連鎖を断つために‐』
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『社会起業家‐地域通貨でつなげるコミュニティ‐』 / 2007-07-28 (土)

【概要】
日時:2007年7月28日(土)
場所:東京YWCA 217教室
講師:嵯峨生馬氏【アースデイマネーアソシエーション代表理事】

【コンセプト】
ビジネスを通じて社会に貢献する社会起業家。近年さまざまな業種、分野で活躍しています。地域通貨を通じてNPO、個人、お店や企業などをつなげる活動を続けている講師の思いと体験を通して、新しいビジネスや働き方の創造について共に考えます。

【講義内容】
<導入>
講義の最初に、嵯峨さんが企画されているアースデイマーケットの写真を見ました。地域日本全国から有機野菜や環境にいい商品を持って集まったお店が並んでいる様子や、通貨「r(アール)」で実際に買い物をしてみた様子から、地域通貨についてのイメージを膨らませました。

次に、4~5人のグループに分かれて「最近気になっている社会の問題」を出し合いました。「医師不足」、「地球温暖化」、「いじめ」、「有機野菜が高い」、「独居老人のコミュニケーション不足」、「自給率の低下」など、受講生が感じている様々な問題が出されました。

<講義>
講義の前半では、渋谷で運営している地域通貨であるアースデイマネーについてお話してくださいました。航空会社のマイレージポイントプログラムを例にした、地域通貨の定義とアースデイマネーが目指している「いいことをした人が得をする仕組み」についてのお話は、とても分かりやすいものでした。

後半は、「アップサイジング」をキーワードに世の中のいろいろな活動をつなげていくことの可能性と、現在嵯峨さんが取り組まれているサービスグラントなどの活動の事例を紹介していただきました。個人や団体をお互いに価値の高いところでつなげていくこと、持続させるためには循環させるための循環ではなく本当の意味での循環をつくることが必要、というメッセージが印象的でした。

『社会起業家‐地域通貨でつなげるコミュニティ‐』 『社会起業家‐地域通貨でつなげるコミュニティ‐』

【受講生の感想】
・地域通貨は、地域の活性化だけじゃなく、社会貢献の促進ともつながっているということは知らなかったので勉強になりました。

・アップサイジングという新しい概念が勉強になりました。他、"企業の知恵"を"社会事業"にということもいい気づきになりました。

【運営委員より】
様々な分野で活動している人や団体を価値の高いところでつなげていくことで、そこからさらに新しい可能性が広がっていくんだ、という希望を持つことができた講義でした。

『社会起業家‐地域通貨でつなげるコミュニティ‐』 『社会起業家‐地域通貨でつなげるコミュニティ‐』
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『貧困‐格差に隠された問題‐』 / 2007-07-14 (土)

【概要】
日時:2007年7月14日(土)
場所:東京YWCA 217教室
講師:湯浅 誠氏【NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長/便利屋あうん代表】

【コンセプト】
豊かな国と言われている日本。「格差」「底上げ」といったことが盛んに議論される中、そこに隠されている貧困の実態は?日本の中にもある貧困問題を通じて、なぜ貧困が生まれるのか、私たちに何ができるかを考えます。

【講義内容】
≪導入≫
自分達の最低生活費を計算してみよう。最低生活費計算シート(簡易版)を基に、最低生活費を計算。一人で生活する場合、家族や子どもがいる場合には、どれくらいが必要なのかを考える。ここでは、計算を簡単にするため、基本的な基準分類と「児童養育加算」「教育扶助」「住宅扶助」だけで計算書式を使いました。

≪講義≫
「現代日本の貧困 迫り来る〈貧困〉に、私たちはどう向き合えばいいのか」ということについて、様々な事例をもってお話しいただきました。

まずは、用語の問題として:
「ホームレス」と「野宿者」、「ネットカフェ難民」という言葉が使われているが、その言葉の意味する内容について。今の日本では、公園・河川敷や路上で生活する人だけをさして「ホームレス」と呼ぶことが多いが、「ホームレス」であるという状態はどういうことなのか。

「居住のグラデーション」 路上で暮らすということと、住む家があるという事の間には様々な居住形態がある。制度として、生活保護、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法、ホームレス自立支援事業などがあるが、これらがどのような状況にあるか。

また、「貧困」が見えづらくなっている理由として、政府・マスコミ・市民・本人の「四重の否認」があるということをお話いただきました。最近の動向として、テレビで取り上げられるようになってきていること。格差から貧困(貧困を含む格差)へ実感を伴っての関心へと変化している。

そして、人はどうやって〈貧困〉まで追い込まれるのか。さらには、〈貧困〉とはどのような状態なのか。そして、自分たちには何ができるのか。順を追って丁寧にお話いただきました。

最後に、湯浅さんがこのような活動に関わる様になったきっかけなど、ご自身の体験についても語っていただきました。

『貧困‐格差に隠された問題‐』 『貧困‐格差に隠された問題‐』

【受講生の感想】
・自己責任論が生まれるのは相手のバックグラウンドを見ていないからだと思った。そのためには自分で行って、見て、しゃべるのが大事やってことをあらためて感じた。

・貧困って、遠い国でのことと思ってた。日本は貧困を隠そうとしているって言葉に納得。

・貧乏と貧困の違いを教わったけど、まだよくわからない。みなさん、最低生活費を下まわったら生活保護をうけますか?

【運営委員より】
この講義の前の週に、北九州で生活保護打ち切りによる餓死者がでた。今まで、見ようともしなかった身近な問題が、徐々に深刻な状況へ進んでいる事をしった。知らなかったというよりも、知ろうとしなかった/知らされてこなかった問題について考える機会になった。

『貧困‐格差に隠された問題‐』 『貧困‐格差に隠された問題‐』
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『現代社会をどう捉えるか‐過去との対話を通して‐』 / 2007-06-30 (土)

【概要】
日時:2007年6月30日(土)
場所:東京YWCA
講師:野上元氏【筑波大学准教授】

【コンセプト】
現代の諸問題はみな何かしらの過去を持っています。「歴史」はどのようにつくられ、どのように私たちの社会や日頃の振る舞いの中に溶け込んでいるのでしょうか。「国家」「メディア」をキーワードに、「歴史」との付き合い方を考えます。

【講義内容】
<「家族」を媒介に、少し「歴史」を広げてみる>
「自分のできごと」「家族・親のできごと」「世相・若者文化・日本社会」「世界」の4つに分けられて記述された年表。これらをはさみで切り離して、スライドさせてみましょう。自分は今、25歳。ではお父さんが25歳のとき、日本では、世界ではどんな出来事があったのでしょうか?お母さんはどんな社会の中であなたを産んだのでしょうか?このワークは、知識としてしか知らなかった「歴史」に温かみを感じることが目的です。

<講義前半 ~「歴史」とは何か?~>
我々はなぜ歴史を学ぶのか?そんな問いかけから、講義はスタート。野上さんはこれに対する1つの回答として、「過去との<つながり>を意識すること」こそが歴史を学ぶ1つの意義だと強調されました。たかだか70~80年の人の一生よりも長いスパンの時間の流れを想像する手がかりとして、「家族」そして「国家」があるということです。少し難しい話でしたが、ビデオを使うなどして楽しく講義は進みました。

<Break ~研究のきっかけ~>
今の研究を始めたきっかけは、「戦争体験記」を書いた方々への聞き取り調査だそうです。調査をしていて、体験記に「書き残されたもの」と「書き残されなかったもの」があることに気付く。その関係はどうなっているのか?というのが野上さんの問題意識の原点だそうです。

<講義後半 ~「歴史」化される記憶~>
前半で取り上げた「国家」(日本)の代表的記憶として「戦争」や「昭和」を考えてみました。しばしば「風化していく」と言われる兵士たちの戦争体験が、体験記や写真、マンガなどを通してどのように私たちの社会に残っていくのでしょうか。また、「ALWAYS」など近年映画などで盛んに取り上げられる「昭和」は、どのように人々の間に記憶として残されていくのでしょうか。様々な媒体の事例を取り上げながら解説していただきました。予想以上に色々な形で記憶(歴史)は保持されるようです。「なぜ昭和は夕焼けで表されることが多いのか」という問いには受講生も興味深げで、どんどん面白い仮説が生まれました。

<「90年代後半」「2000年代」の「歴史」を書いてみる>
講義を踏まえて、今自分たちが生きている時代を記述するというワークを行いました。主観的な実感や経験を「歴史」にしてみるという試みです。出てきた案では「賃金格差が拡大し~」など、社会的なものが多い様子。一方、やはり世間的に「重要」とされていることを書いてしまう傾向も強いようです。<つながり>を意識した未来へのメッセージって意外と難しいかもしれませんね。

『現代社会をどう捉えるか‐過去との対話を通して‐』 『現代社会をどう捉えるか‐過去との対話を通して‐』

【受講生の感想】
・歴史って暗記教科ではなくて”つながり”を考えるものと捉えたら、とても身近なものに感じました。このことを歴史の勉強する中学生とかに知ってほしいなと思いました。当時の自分が知っていれば歴史に対する捉え方も変わっていたのになと思いました。

・100年後のこととか、100年後に生きる人たちから見た今の時代って、あまり考えたことなかった。たまには色々考えてみようと思った。

・歴史を事実だけではなく考える練習をしないといけないな~。頭がとてもかたくなってね…。

【運営委員より】
前回までの2回の講義では世界規模の(=ヨコの)<つながり>について考えてきました。今回はそれに加え、時間軸を越えた未来や過去との(=タテの)<つながり>の話と位置づけられるでしょう。野上さんの講義からは「社会問題を考えるときでも、現在のことだけを考えない」というメッセージが常に受講生に対して発せられていたように感じました。それにしても、意外な媒体から「歴史」を考察できるということに、受講生も運営委員もまず驚きでした。

『現代社会をどう捉えるか‐過去との対話を通して‐』 『現代社会をどう捉えるか‐過去との対話を通して‐』
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